来シーズンの板で悩んでいる方やオールラウンドの板が気になる方向けへの記事になります。
オールラウンドの板はオールマウンテンボードとジャンルが違います。
オールラウンド板の特徴と選ぶポイント
オールラウンドモデルの板はグラトリやカービング、全てのジャンルをやりたいよ!って人向けの板です。
特に初心者や今後のスタイルを決めていきたい中級者の方におすすめですが、
上級者の方でも好んで使用しているのがオールラウンドモデルです。
スタイルや天候・雪質によって板を選ぶのが一番ですが、経済面を考えると一本でなんでもできる方が嬉しいですよね。
特徴
オールラウンドの文字通りグラトリ・カービング・エアー・地形・ジブ・パウダーまでどのジャンルもこなせます。
飛び抜けた性能がなく、全部で80点といったような万能板になります。
・パークも好きだけど、パウダーも気持ちよく滑りたい
・ハイスピードでカービングしながらラントリしたい
そういった方の希望を叶えてくれるのがこのオールラウンド板ですね。
選ぶポイント
板の長さ
まず基準として身長×0.7=有効エッジの長さを選ぶのが一番です。
有効エッジって何?という方もいると思うので身長-20cm〜15cmの板がわかりやすいですね。
長めのメリット
・ハイスピードでも板がブレずに安定する。
・パウダーで浮力がもらえる。
・エアーで侵入時、着地時に安定する。
・カービングでエッジがズレにくい。
短めのメリット
・板の操作性が抜群。
・スピンがしやすい。
・低速で細かく動ける。
・ボックス・レールでバランスが取りやすい
・バター系(プレス)がしやすい。
ポイント
長めと短めのメリットを逆にするとデメリットになるよ!
オールラウンド板なら間をとって-17cmか-18cmくらいがおすすめですね。
フレックス
フレックスは板の硬さです。
板のしなりや反発のことを
主にソフト〜ミディアム〜ハードで分別されていることが多いですね。
板が硬いメリットや柔らかいメリットを簡単に紹介します。
硬い板のメリット
・反発が強い
・高速時、板がバタつかない。
・キッカーやハーフパイプで弾いた時、高さのあるエアーが出せる。
柔らかい板のメリット
・バター系、プレス系がやりやすい。
・低速時、板の操作がしやすい。
・初心者でも扱いやすい
ポイント
プロでも体重や脚力によっては柔らかめをチョイスする人もいます。
最近はテクノロジーの進化で板の先だけ柔らかくしたり、ボード形状によっても硬さは変わっているよ!
ボード形状
板の形状は滑りのスタイルで選ぶ必要があります。
最近ではメーカーが板によっていろいろな形を出していて難しい人も多いと思います。
でも大丈夫!3つのパターンの特徴を覚えて組み合わせるだけでいいんです!
キャンバーとロッカーとフラットだけ覚えておくといいですね。
ボード形状についてはキャンバーかハイブリットが多いです。
各板の詳細を見て決めるといいですね。
・キャンバー
もっともオーソドックスな形。
ジャンプの高さやカービングに適してます。
・ロッカー
逆エッジで引っかかりにくい操作性の高い形。
パウダーライドやバター、プレス系に適してます。
・フラット
キャンバーとロッカーの間のような形。
逆エッジしにくいので初心者でも扱いやすいです。
ダブルキャンバー
キャンバーとロッカーを合わせたような形。
バランス型のようで苦手な場面が少ない印象です。
・ハイブリット
最近の主流がこちらでメーカーや板ごとで変わってます。
例:サロモンでは「ロックアウトキャンバー」など名称が違うのも特徴です。
シェイプ
・ディレクショナル
ノーズ側が長く、テールが短いです。
メインスタンスで滑ることが多い人にオススメ!
初心者はディレクショナルから始めると上達が早いですね。
また、パウダーライドにも向いてます。
フルツイン
ノーズとテールの長さが均一。
ツインチップとも呼ばれてます。
グラトリやパークメインの方は基本的にツインを選択してます。
最近のツインはパウダーも行けたりするのでテクノロジーの進化にびっくりです。
ディレクショナルツイン
バインディングの取り付け位置でディレクショナルにできたり、フルツインにできたりします。
オールラウンドではこの形がオススメだったりしますね。
ただ毎回バインディングを取り付けるのが面倒なので電動ドライバーを持っておくと便利です。
板の正しい選び方を細かく誰にでもわかるようにまとめた記事も今後作る予定。
おすすめのオールラウンド板メンズ5選
Burton(バートン)
Custom(カスタム)
【フレックス】ミディアム
【ボード形状】キャンバー
【シェイプ】ツインチップ
22年の北京五輪、金メダリストの平野歩夢選手が乗っているボード、カスタム。
ハードで荒れたバーンからナチュラルセクションまでバートンの超万能モデルですね。
バートンの顔でもあり、大切に育てられているモデルになります。
22−23モデルでは板が跳ねてくれるイメージで反発が強くなった印象があります。
Carto Grapher(カートグラファー)
【フレックス】ミディアムソフト
【ボード形状】パウダーロッカー
【シェイプ】ディレクショナル
バートンの中でも安価で購入できる一本。
コスパ抜群なのでぜひ初心者の方に乗って欲しい板ですね。
ディレクショナルボードなのでパウダーライドもしやすくてまさにオールラウンドにチャレンジできます。
初めての1本目に間違い無しですね。
SALOMON(サロモン)
DANCE HALL(ダンスホール)
【フレックス】ミディアム
【ボード形状】ハイブリットキャンバー(ロックアウトキャンバー)
【シェイプ】ディレクショナル
22−23で3シーズン目を迎えるダンスホール。シーズンを重ねるごとに乗り味が深くなっています。
一部店舗では既に予約がいっぱいで売り切れになっているとのことで人気の高さがうかがえますね。
ダンスホールはオールラウンダーでありながらもカービングのキレとパウダーの乗りやすさにも定評があります。
裏付けとしてディレクショナルシェイプと小さなフィッシュテールがその乗り味を深めていると思われます。
見た目もソールがイエローで雪面に置いた時、反射してかっこよく見えますね。ゲレンデで目立つこと間違い無しです!
Assassin(アサシン)
【フレックス】ミディアム
【ボード形状】ロックアウトキャンバー
【シェイプ】ディレクショナルツイン
22−23もアサシンは継続してリリースされるようですね。
アサシンはオールラウンドにおいてサロモンの技術をふんだんに詰め込んだ板になっていますね。
特にディレクショナルツインシェイプでその日の気分ややりたいことで乗り味を変えられるのもまさにオールラウンダー。
アサシンも一定のファンが多く、特にどっしりとした安定感から離れられないユーザーも多いとの話です。
ALLIAN(アライアン)
PRISM(プリズム)
【フレックス】 ミディアム〜ハード
【ボード形状】キャンバー
【シェイプ】ツインチップ
ALLIANのオールラウンド板といえばまずこの板です!
ソールもALLIANの中で最も滑走性の良いソールを使用しているだけでなく
ストーンフィニッシュと呼ばれるソール加工も施されているため、スプリングシーズンの水分の多い雪でもスピードが出せます。
ノーズとテールにV字カーボンが入っているおかげでスピンの回転力やオーリーの高さも出せますね。
Damage(ダメージ)
【フレックス】ソフト
【ボード形状】キャンバー
【シェイプ】ツインチップ
ボード自体がソフトフレックスだと板が軽くポップに扱うことができます。グラトリ、ラントリだけでなくパークやカービングも反発を感じられる板です。
初心者向けですが、ソールもシンタードベースでストラクチャー加工も施されている高級仕様!
春先でもメンテナンスをしっかりすれば失速せずトリックが安定してできますね。
初心者に限らず、今使用してる板が硬い・重いと感じている方にもおすすめです。
ALLIANは全体的に板自体が超軽量なので扱いやすいですね!
プロでもジバーやグラトラーでも粘りの強さも定評があります。
November(ノベンバー)
Artist(アーティスト)
【フレックス】ミディアム
【ボード形状】キャンバー
【シェイプ】ツインチップ
Novemberの中でも有名なアーティストという板。
パーク寄りのボードというイメージがありますが板の完成度が年々進化しておりオールラウンドに遊べる板です。
カービングではよりスムーズなターンを、グラトリではより高い反発に粘りがあります。
パウダーライドでもセットバックポジションを入れればディレクショナルツインで乗れる超万能板になります。
アーティストユーザーが多すぎて毎回売り切れになってしまうのでなるべく早くの購入をオススメします。
また、板の性能そのままでデザインだけ違うグラフィックモデルもあるのでそちらもチェックしてみてください。
基本モデル
グラフィックモデル
CAPiTA(キャピタ)
D.O.A.
【フレックス】ミディアム
【ボード形状】ハイブリットキャンバー
【シェイプ】ツインチップ
キャピタのオールラウンド板といえばD.O.A.ですね。
独自のハイブリットキャンバーシステムで誰もが乗りやすくしてあるのが特徴です。
どんな方でも安定した乗り味で操作性しやすくを目標に作られている板になっています。
毎年出てるフラグシップモデルですが、ずっと進化し続けてます。
22−23モデルでは工場仕上げでソールをストラクチャー加工済みなのも嬉しいポイントですね。
CAPiTAの板は基本的にグラフィックがめちゃめちゃかっこいいですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回紹介したオールラウンド向けの板は人気が高いものばかりなので冬が始まる前に売り切れてしまうものが多いです。
しかし裏を返せばそれだけオールラウンド向けの板は需要があるんですね。
初心者の方は始まりの1本として、中級者〜上級者は相棒の1本としてどうでしょうか?